Case study導入事例

オムロンヘルスケア株式会社様

血圧計センサー用腕帯での全製造工程の自動化により、
品質向上と生産性向上を両立

人手によるバラツキと習熟課題

従来、血圧計センサー用腕帯の製造は、原反の裁断から溶着、縫製、圧力検査まで、そのすべてを職人の勘に基づいて手動で作業されており、作業者による製品のバラツキや不良が避けられませんでした。
特に立体縫製では、硬い素材では簡単ですが、柔らかい生地ではノウハウが必要であり、作業者の育成にも長い時間がかかります。そのため、ラインの自動化が積年の課題でした。

血圧計の腕帯
工場内の様子

製造ライン全体を自動化するために

ベンダー選定にあたり、部分的であれば自動化できる企業もあるものの、それでは効果が薄く、製造ライン全体の構築ができる企業を2年にわたって探されていました。そんな中で、展示会で松屋R&Dと出会われ、長年の繊維分野での自動化ライン構築経験を評価いただき採用。
誰が作業してもミスなく、均一にできる自動縫製はもちろん、裁断や溶着、検査まで一連の製造工程全体で、温度や湿度、電流値、圧力などを数値制御し、高い精度や強度の血圧計センサー用腕帯製造の自動化を実現しました。

生産性の飛躍的向上に貢献

結果、自動化以前には55万台だった生産数も大幅に向上。 20年後の現在では1600万個まで増強し、20倍もの生産性向上を実現しています。さらに、自動化によりデジタル化することでトレーサビリティも可能になり、生産数が多くても製造履歴が管理でき、万一の不良発生時にも対処がしやすくなりました。
近年ではモバイルで簡易計測できるものもありますが、血圧計は医療機器であり、そのエビデンスを証明できる高い精度のライン構築こそ弊社の強みといえます。

弊社営業担当:中野
弊社営業担当:中野
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